いきなりクライマックス。ワット・プー@チャムパサック その1
投稿日: 2009/10/03
Travel > 2009年 イサーンとラオス
21 Sep 2009
7時に出発する約束をしていたので早めに起きて朝食。
前日、ビールを飲み過ぎてしまったので頭が重たかった・・・・
朝食後フロントの前を通ったら、ガイドを申し出た夜勤担当の彼が「チェックアウトの人がいっぱいだから7時はムリ。9時にしよう」とナイトシフト明けたっぷりの顔で言ってきました。
さすが東南アジアン、時間にはゆるいなと思いましたが、ワット・プー以外の予定はないので「オッケーだよ」と返答しておきました。
出発準備を済ませ部屋でダラーッとしていたら「仕事終わった。8時に出られる。ホテル横の角のレストランで待ち合わせ」と電話が来ました。内緒のバイトなのでホテル前からスタートは出来ないようです(笑)
8時に待ち合わせ場所に行くと彼はすでにコーヒーを飲んでました。意外。タイ人だとここから1時間くらい待たせるのに。
オレも一緒にあまーいアイスコーヒーを飲み、軽く話をした後ワット・プーに向けて出発。
彼のバイクは正直かなりボロで(笑)しかも赤土まみれ。グラブレールがなかったのはキツかったです。
パクセー市内でガソリンを入れ(オレ持ち)、彼の用事に少し付きあった後、13号線をひたすら南下。
道路はキレイに舗装されていたのでバイクの後ろでも苦になりませんでした。
ただ、9時前だっていうのに日差しが強くて腕や首の後ろをジリジリ焼かれました。
風景は基本的に木々と赤土と水牛と連続。途中にビアラオの工場があったんですが、えらく無機質な感じでしたね。
13号線はメコン川の左岸側を沿うように走っています。ワット・プーのあるチャムパサックは右岸側。当然川を渡らなければいけないんですが、どんな船を使うのか全然知らなかったのでオレはワクワクでした。
パクセーからバイクで小一時間走り渡り船ポイントに到着。そこは人の往来があるので活気のある場所でした。
で、いきなり目に飛び込んできた衝撃の光景。ハイエースもソンテウも乗客を乗せた状態で積載されています。
これは舟ではなくイカダだ・・・。大丈夫か。ひっくり返ったり沈んだことないのか?
そうするとガイドの彼が「オレたちはあっちの舟だよ」というのでひとつ隣の乗り場に。
これまた衝撃。一応、動画で抑えました(笑)。デジカメ動画なので画質はダメダメです。
ゆるゆるっと舟で対岸に運ばれ、再度バイクに乗りワット・プーへ。途中でチャムパサックのお寺や仏像の写真を撮ったので小一時間かかりました。
ワットプー入り口の資料館(有料)を見学してから少し離れた駐車場にバイクを置き、徒歩で遺跡に向かいました。遺跡が見えるまで10分くらいあったかな。
ここから徒歩で遺跡に向かいます
ワットがお寺でプーが山、という意味なんですが、山の中腹に残されたクメール人のお城をラオ人がお寺にしたものなのでこう呼ばれています。山自体はそんなに高くありません。
お寺なので仏陀もいます。
カンボジアで見たクメール遺跡は木々が多いにも関わらず乾いた感じの印象が強かったんですが、ここは艶っぽいというかしっとりとした感じの遺跡でした。雨期で緑が濃かったせいかもしれません。もの凄く日差しが強くて暑かったんですけどね。
山の斜面をそのまま利用して建設されたものなので、本堂に辿り着くためには斜度のキツイ階段あがる必要があります。
ただ、登り切ると絶景が待っています。
見下ろした瞬間思わず「おーっ!!」と言ってしまうほどの美しい風景。カンボジアのクメール遺跡よりキレイだと思いました。
※ ワット・プーの写真はFlickrにまとめてこのページの下の方に貼りました
ガイドの彼も一緒に登り色々説明してくれました。汗だくで息を切らしながら「メインの階段は11段単位になっている」とか「頂上の聖なる湧き水を飲むとパワフルになる」などの小ネタを披露。ここから写真を撮るといいよ、って案内もしてくれました。何度も来ているだけあってツボを押さえています。当然オレも汗だく。
ただ、彼が撮ってくれた写真は全てブレてました(笑)
遺跡の規模は小さいし保存状態も良いとは言えないのですが、たっぷりと水を湛えた池、濃い緑、ひっそりと残る遺跡、広がる水田と遠くに見える水平線というロケーションが素晴らしい。
あと、人が少ないのでのんびり見て歩くことが出来ました。(ベトナムからの団体はいたけど)
素直に「来て良かった、また来たい」と思える場所でした。どうせならチャムパサックに宿泊してもっとのんびりと見たいですね。
本堂でお祈りをし、滝状に落ちてくる湧き水を飲み、散らばるレリーフ群を巡り、木陰で一息ついてから下山。
遺跡の階段を下りている時、「知ってるトコあるけど昼飯どうする?」と聞かれたので「ハラ減った。食いたい」と答えました。「オレを連れて行くと店からバックがあって小遣いになるんだな」程度に考えていたんですが、実は全然違っててこっから話がかなり愉快な展開になります。
駐車場まで戻り、バイクで元来た道走り出す。
少し走ったところで屋台というか商店の前でバイクを止めました。
で、「辛いの大丈夫か?」とオレに聞くので「いや、苦手」と答えるとガイドの彼は店のおばちゃんにその事を伝えています。
おばちゃんはクロックとサークを使ってポムッポムッと何やら作り始めました。
「ここで食ったらハラ壊すな」って感じの場所だったんですが(笑)、まぁいいやと思いイスに座って「何か」が出来上がるのを待ってました。
とりあえず、出された水とお茶はやんわりとスルー(笑)。
ポクポクやってるのインゲンかな?
すると出来上がった「何か」は皿ではなく袋に入れられました。
で、オレがカネを払うと何故か「よし行くぞ」と言います。
なんだ?ここで食うんじゃないの???
またまたバイクで走り出しました。で、彼は言いました。
「もう少し行くと実家があるからそこでメシ食おうぜ!」
はぁ?実家でメシ?、聞き間違えか???
混乱気味のオレを乗せバイクはおもむろに右折しメインストリートを外れ稔り豊かな水田地帯を突っ切りとある家の前でストップ。そして家の前にいる女性を指さして、
「あ、あれオレの姉さん」
「初対面なのにいきなり実家でメシかよ・・・」
長くなったので、その2に続きます。