バンコクまで15時間
投稿日: 2009/01/04
Travel > 2008年 年越し旅行 カンボジア・タイ
早朝、アンコールワット日の出ツアーを見に行く2人を見送ったあとシャワーを浴びて荷物のパッキング。
そして朝食を買いに近所のマーケットへ。フランスパンのサンドイッチを買いました。
マジですか、ってくらい美味かったです。
この日はバスでバンコクまで移動。チケットはゲストハウスに手配してもらい$15。手数料が入っているのでチケットだけなら$10とか$11くらいかな。
バスはオールドマーケットの近くから7:30に出発。
ゲストハウスのスタッフに「7:00くらいには行った方がいいですよ」と言われていたので、トゥクに乗ってバスステーションへ。バスステーションと言ってもチケット屋の軒先なんですけどね。
ちなみにバスは1時間半遅れてやって来ました・・・・・オレの早起きは・・・・・
やって来たのはかなりレトロなマイクロバスで、エアコン無し、リクライニング不可、という代物。
まぁ、国境の町ポイペトまでなので我慢できる範疇だったんですけど。
チケット屋の前から乗り込んだのは10人もいなくて、「ずいぶん空いてるもんなんだなぁ。年末年始にバスでバンコク向かうヤツなんてそんなにいねぇよな」と思っていたらバスは動き出しました。
10分くらい走ったところで停車。どうやらここもバスステーションのようです。
ドカドカっとたくさんの人が乗り込んできました。
隣のシートに荷物を置いてたのですが、それだと人が座りきれないので荷物は最後部に積み上げられました。
そしてあっという間に満席になったんですが、窓の外を見るとまだ人がいます。
どう考えても
座席数以上にチケット売っちまったなコイツら
という状況です。
さて、どうするのかなと思っていたら通路に屋台で使われている赤いプラスチックのイスを並べ始めました。そして残っている人たちにひとこと。「ここに座れ」
キタァ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
東南アジアクオリティ全開!

←参考図
これと同じ赤いイスがバスの通路に置かれました。3人くらいが犠牲に。
何とか全員を詰め込んでバスはポイペト目指して走り出しました。
が、ブレーキをかけると最後部の荷物が崩れてしまい、その度に前に座っている人たちが荷物を手で押さえるという珍プレーが頻発。
最後部の荷物を押さえている連中が「何故か妙に楽しそうに見えた」のが不思議。
日本人なら文句を連発しそうな状況ですが・・・・・・
ところどころ舗装されている箇所もありましたが道路状況はあまりよいとはいえず、バスはガタガタ、ゴトゴトのんびりと走ります。
サスもシートのスプリングもやられているので居眠りしてたら首がカックンカックン。
2回ほどトイレストップを挟んでバスはポイペトに到着。14時くらいだったでしょうか。
爆睡していたらしく起きたらみんな降り始めてました(笑)
昼間だったせいか危険な雰囲気は皆無。
本とかネットで「物乞いの子供がたかってきてポケットの中身を抜かれるので注意!」なんて書いてあったんですけどね。
とりあえず出国スタンプを押してもらい、歩いてタイ側のパスポートコントロールへ。
途中にカジノホテルが数軒ありました。勝負してみたかったんですが今回は時間がないのでパス。
タイのパスポートコントロールはまぁ、あれですよ(笑)
お国柄全開モードです。なまらのんびりと仕事しているのでかなり長い時間並びました。
出国、入国で1時間くらいはかかったんじゃないでしょうか。
(待ち時間は長かったんですが、特にこれと言って面倒くさい事はなかった)
そしてタイに入国してから本格的にやっつけられました。
まず、何時にバスが出発するのかわからない状況で30分近く待機。アランヤプラテートに長居する気はないのに。
「バス乗る人こっちに移動してー」と言われついていくと、待っていたのはハイエース。
「バンコクまでバンにすし詰めかよ・・・・・」と思ったのも束の間、
「あと一人しか乗れない。あなたはまだ。」
ミニバンにすら乗せてもらえないとは。
完璧にタイ人ペースに持ち込まれてしまいました。
バスステーション代わりのみやげ物屋のベンチでバスの到着を待つことになりました。
カンボジアのバスの最後部で荷物を支えていた連中もまだ乗れてません。
てか、バンコクに向かいたい人の大半が残ってました。
30分くらいしたところで「バスはいつ来るの?」と聞いたところ
「ミニバンが足りないから大きいバスに乗って。来るのは45分くらいあとかな。多分16:30くらい」
国境の町アランヤプテートで都合3時間近い足止めをくらい「これはいったい何の刑ですか?」とも思いましたが、ここはタイ。怒ったら負けです。
のんびり待つか、と思いiPodで音楽を聴き始めたら今度は「便意」が襲ってきました。
連日ビールを飲み過ぎていたのでハラがゆるくなってきたようです。
みやげ物屋の横が比較的大きい駐車場になっており、そこの奥にトイレがあったのでダッシュ。
腹痛はありませんが、雲行きが怪しくなってきました。
トイレから戻って15分後するとバスがやって来ました。
風体は長距離バスですが、中にトイレはナシ。んー、なまら不安。
全員が乗り込んだところでバスはバンコク向けて出発。席は空き空きでした。
バンコクまでは幹線道路メインなのですんなり走るのかと思いきや、いきなり渋滞。
「いったい何時間かかるんだよ・・・・」と思っていたら何となくお腹がグルグルっとしてきました。
いかんいかん、と思い眠ることにしましたが落ちたところでグルグルっとくるので「これはマズイ」と考えiPodで動画(サイコロ3)を見る作戦に切り替えました。
が、しかし如何せん気休め。グルグルは止まりません。
バスは幹線道路で渋滞にはまりトロトロ進むだけ。んーピンチ!
頭の中は「バスを止めて道端でしちゃおうかな」と考えましたが、なかなか言い出せるもんじゃありません。
「もう15分は持たないな、オワタ・・・・」と確信したとき「もし漏らしたらどうやって処理しようかな」と敗戦処理に近い内容が頭の中を駆け巡りました。
そしたら、
バスはおもむろにガソリンスタンドに入りました!ヤタ!!
オレはすぐさま運転席に駆け寄り「トイレ行って来るから!!」(タイ語)といいトイレへダッシュ。
思わず後ずさりしてしまうほど便器が汚かったんですが(笑)、何とか事なきを得ました。
ある程度出し切った?のでそこからはグルグルすることはなかったんですが、不安でしたね。ええ。
道路は相変わらず渋滞しててバスは快走する気配なし。バンコクまで牛歩の様相です。なのでマジ寝しました。
かなり本気で寝ていたら車内がドヤドヤっとなったので「ハッ」と起きてみると、バンコク市内に到着してました。
完全に暗くなっていたのでどこに停車しているのかわかりませんでした。(多分、カオサン付近)
バスを降りて「200だ」と言い張るトゥクトゥクを120に値切り(これでもかなりボラれてる)ホテルへ。
ホテルに着いたら22:30でした・・・・・
シェムリアップの宿を出発してから都合15時間ですよ。
12時間くらいで着くかと思ってたんですが甘かったですね。(多分、年始で道路が混んでたから)
あまりにもくたびれてしまったので、飲みはやめてソイ3でカレーを食ってからシーシャでまったりしました。