麻薬犬だワン!
投稿日: 2007/11/26
Travel > 2007年 タイの旅
バンコク→インチョンの機内で出た「おかゆ」は不味かった・・・・
機内食人生でワーストワンかな、あれは。
経由地のインチョンのデューティーフリーでやっとお土産用のタバコとチョコレートを買う事が出来た。
これで仲間内のお土産は完璧。
フライトまであまり時間がなかったので買い物後はゲート付近で待機。
滑走路が混み混みだったので新千歳へのフライトは定刻より若干遅れました。
悪天候だったせいか水平飛行になるまでちょっと揺れていた。
米国-欧州あたりを結ぶ便は機体が揺れると「Ooh !!」とか結構大きい声を出してみんな楽しそう(?)なんだけど、今回のインチョン→札幌は水をうったように「シーン」としていた。あんなに静かにされるとなんかコワイですね・・・・
水平飛行に入ってからはいたってスムーズなフライト。あっという間に新千歳到着です。
到着時の気温はアナウンスによると13℃。薄着のオレは助かりました(笑)
氷点下ならアウトでした。
そういや、いつもタイから帰ってくるといつも検疫の紙を書かされていたのですが、リストから外されたのかあの黄色い用紙に記入する必要がなくなってました。
パスポートを見せて無事に入国し、税関エリアで荷物のピックアップ待ち。
ターンテーブルの前が混んでいたのでベンチでしばらく待機。
で、空いたのを見計らってピックアップしに行ったが・・・・・・
荷物が見当たらない。あれれ?
見落としたかな、と思いずーっと見ていたがやっぱり出てこない。同じ荷物が何周もしているのにオレのカバンが・・・・・
初のロストバゲージか、と思いややしばらく待っているとやっと荷物が出てきた。
オレは「いやっほう」と荷物をピックアップ。これが「ある事態のリーチ目」だとも知らずに・・・・
バンコクのスーパーで買ったタイ米の持込手続き(米は税関で手続きが必要なのだ)を行い、税関の最終チェックへ向かった。
いつも荷物を開けられるので、「どうせ今回もだろう」と思い開けやすいようにカバンのカギをを解除して台の上にのせ、ダーリンハニーの吉川に似た税関職員にパスポートを渡した。
- 税関:「お疲れ様です。どちらからですか?」
- オレ:「タイとミャンマーです」
- 税関:「お一人ですか?」
- オレ:「ええ」
- 税関:「何か申告しなければならないようなものは持っていますか?」
- オレ:「さっき手続きしたお米以外は特に」
(ここで別な職員がダーリンハニー吉川似に何やら耳打ちした) - 税関:「実は麻薬犬がこの荷物に興味を示したのもので」
- オレ:(゜Д゜)<「は???」
- 税関:「麻薬犬がいたのに気がつかれました?」
- オレ:「全然(っつうかハンドラーすら見てないぞ)」
- 税関:「そういう事なので荷物の中身を全て確認したいんですが、お時間はよろしいでしょうか?」
- オレ:「はい、どーぞご自由に」
そして、中身チェック祭りが始まった。
預け荷物は当然の事、機内持ち込みにしていたお土産や手荷物まで全部開けて中身をひとつずつ確認していた。
インチョンで買ったタバコとチョコレートなんかX線に通していたからな。
シャンプーなんかのボトル類はキャップを開けて中身を確認、洗濯物も全部広げて確認、本もページをパラパラやって間を確認と、あれもこれも全部確認していた。当然、服の上から簡単なボディーチェックもされました。
ここでオレは気がついた。
「コイツら本気でオレを疑っているな」と。
タイ帰りの単身旅行者だからとりあえず中身を見ておこう、というレベルではなさそうだ。どうやら。
まぁ、麻薬の類は持っているどころかお目にかかったこともないので安心して構えてましたけどね。
税関の職員はタイという国が意外とドラッグに厳しい事を知らないんだろうかね。
ある意味「日本の方が天国」だと思うんだが・・・・
最初は「めんどくせーなー」と思っていましたが、出てくるはずもないモノを一生懸命探している税関職員を見ていたらだんだん楽しくなってきました。
なので、
「あ、それは裏側にもポケットありますよ」とか「ここのチャックまだ開けてませんよ」とか「あれ?ズボン(荷物に入れてある)のポケットの中は見なくていいんですか?」とか突っ込みまくってやった(笑)
その度にダーリンハニー吉川似は「あ、そうですよね」とか「こういうところにも気がつかないとダメですよね(汗)」とか言ってました。
で、調子に乗り過ぎて
「出したもの全部X線に通してみればいいじゃないですか(←コラコラ)」
って言ったらさすがにかまってくれなくなりました。
当然のことながら禁制品は何も出てくることなくチェック祭り終了。
その後、荷物を詰め直すのが大変だったけどね。マジで。
税関の職員は最後に「所詮は犬なので荷物に食べ物が入っていると反応してしまうことがあるんです。お時間とらせてしまい申し訳ありませんでした」と言ってました。
お土産で買ってきたカップラーメンにでも反応したのだろうか?
そういえば彼、サプリメントケース内の白い粉末の入ったカプセルを見た瞬間に「キター!!」って顔してましたね。
「あ、それ二日酔い用のサプリメント(ブーズイースってアメリカのヤツ)ですよ。黄色い方はウコンね。」って教えてあげたらがっかりしました。
ただ、あそこでカプセルの中身を検査するぐらいの気合いがないと、薬物の水際阻止は出来んぞ。
そういや、荷物チェックしている時に「麻薬犬の犬種って何?」って聞いたけどスルーされたな。
ハンドラーの姿を見かけなかったので麻薬犬云々のセリフはブラフかと思ったんだけど、あそこまで本気で荷物をチェックしたところを見るとバックヤード内のターンテーブル上を走り回っているわんこが反応した、というパターンだったんだろうな。多分。
次はビタワンでも入れておいてみるかな。
今回の件でパスポート番号や名前をメモられたんだろうから、次回以降もおんなじ様なチェックされるんだろうなぁ。めんどくせぇ。
チェックされやすいようにパッキング方法を工夫するか。ってオレが気を使ってどうするんだよ。
と、なんだかしまらない感じで今回の旅行は終了したのでした。
家に着いてから麻薬犬反応による冤罪(?)についてネットで調べてみたら、割とよくある事なのか多くの経験談がヒットしました。
犬の好きそうな食べ物が荷物に入っているとテキメンのようです。所詮は犬か、ってとこでしょうか。
ただ、税関職員の対応は空港によってまちまちらしく、ひどいところはいきなり容疑者扱いにされて別室で検査、となったりするようです。(何も持っていないのにも関わらず)
あと、どこの国からどの航空会社を使って帰ってきたかというのも重要なポイントらしいです。
仙人みたいな格好をしてインドからエアインディアで帰国すると完璧ですって話もネットで見ました。
そんな情報を色々と見て知ったんですが、「荷物が最後の最後にやっと出てきた時はその荷物に麻薬犬が反応した時」なんですって。
うーん、何歳になっても知らないことってたくさんあるな(笑)